イン・ザ・（ホーム）スタジオ

ホリーはクリエイティブな資料に囲まれて仕事をしています。「ストーリーや物語の語り口は、美しいイメージと同じくらい私にインスピレーションを与えてくれます。私はストーリーや時間の中のある瞬間に基づいてスケッチすることが好きです。」彼女はコレクションのインスピレーションを得るため、ヴィクトリア＆アルバート博物館にある国立美術図書館を好んで訪れます。「そこには歴史的遺産が詰まっていて、誰かが何かを発見するのを待っているかのような、まるで魔法のような空間です。アングルポイズのランプに照らされた空間には人々が溢れとても忙しいのに、本当に静かで暗いんです。普段の環境とは全く違い、私に考えるためのスペースを与えてくれます。」

新しいコレクションのリサーチをするには、ロンドンの文化的、創造的なハブのダイナミックなパワーが重要で、沢山のアートギャラリーや図書館、劇場などが重要な役割を果たしていました。今年初めにロンドンがロックダウンされたとき、ホリーは一見ありふれた日常生活でさえもインスピレーション源になることに気付きました。「通勤は嫌だと思っていましたが、地下鉄に乗ってソーホーの街を歩くと元気が出るし、気分もあがります。何が大切なのかを考える時間を与えてくれ、アイデアをまとめたり、何かや周りの人からインスピレーションを得られたりします。」

在宅ワークに移行して以来、彼女は想像力豊かなメンタリティを新しい日常に吹き込んできました。「今までと違った方法でクリエイティビティを発揮しなくてはなりません。新しいものを買うのでは無く、家にあった紙や画材を使うことで無駄遣いをしないようにマインドセットしました。そしてこの考え方は沢山の意思決定にも影響を及ぼしました。創造的なアプローチをすることは、家族を楽しませるのにも役立ちます。子どもたちと一緒に祖父母や曾祖父母のためにケーキを作ってデコレーションしたり、#LibertyCraftClub の一環として、布の端切れを使ってテディベアを作ったりしました。子どもたちの自宅学習では、他の科目はあまり得意ではなかったので、フォトショップや絵画のテクニックも教えてみました！」

ホリーは自宅で仕事をしている時は、夜遅くまで絵を描き続けていることに気付きました。「野原や湖、花や自然に囲まれた田舎で生活しているので、ロックダウン中の自宅で絵を描くのは楽しかったです。慌ただしく動き回るのではなく、絵を描くことを楽しめたのは素晴らしい時間でした。家で本や大切にしているものに囲まれているとリフレッシュできます。」彼女は仕事をしながら、トム・アレンやスージー・ラッフェル、キャサリン・ライアンのポッドキャストや、90年代のヒップホップからミュージカル・シアターまで幅広いジャンルのプレイリストを聴いています。「私は絵を描き始めると何時間も描き続けてしまうのでそれを変えなければなりません。娘がオンラインで演劇イベントを沢山観ているので、私は絵を描きながら聴いています。」