気持ちのこもったクラフト作品の作り方

色にはパワーが秘められています。それは、私たちの気分、感情、行動に影響を与える可能性があるのです。色に対する個人の反応は個人的な経験から生じる可能性がありますが、ものづくりの世界では、色彩理論 (または色の意味) を理解することは、本当に心に響き、永続的なインパクトを残すものを創造するための貴重なツールとなり得ます。

しかし、お気に入りの色合いに隠された本当の意味を知れば、#LibertyCraftClub の作品を感情を揺さぶる新たな高みへと導くことができます。 最新コレクション「ア・リバティ・カレイドスコープ」から最適な色を使って、作品の雰囲気を引き出す方法をご紹介します。

最新コレクションでは、3原色だけでなく、色とりどりのスペクトラムを探求する4つの魅力的なストーリーが展開されます。レッド、ブルー、イエロー。これらの色にはどんな意味があるのでしょうか。

色彩理論や心理学の基礎は、さまざまな色が私たちの感情にどのような影響を与えるかを科学することにあります。私たちは色を見ているだけでなく、色を感じています。そのため、色はクラフト作家にとって最も強力なツールのひとつとなります。それぞれの色合いには、さまざまな感情を刺激する独自の特徴があり、それぞれの色の影響を深く掘り下げることで、クラフトプロジェクトに対する反応を引き出すことが出来ます。

例えばキルトを作っていて、デコラティブなステッチを加えたいと考えている場合、色彩の知識があれば、最終的にバランスの取れた配色を発想することができます。まずは暖色と寒色の違いを理解することから始めましょう。赤、オレンジ、黄色などの暖色系は、エネルギー、情熱、幸福感などの感情を伝える色として知られています。暖かさ、炎、太陽を連想させるこれらの色は、注目を集め、興奮を生み出します。一方、青、緑、紫などの寒色系は、穏やかで落ち着きがあり、心身をリラックスさせる効果があります。

色相環の知識を深め、色彩理論に基づいてあなたのプロジェクトをどんな風に感じ取って欲しいかを正確に表現できるカラーパレットを作るのに時間をかけましょう。

「赤は自分を守る。これほど縄張り意識の強い色はない。領有権を主張し、勢力の分布に対して警戒を怠らない。」- デレク・ジャーマン

「ア・リバティ・カレイドスコープ」のレッドのストーリーは、有史以前の絵画に描かれ、人類が最初に愛、生命、活力の象徴のひとつである数千年にわたる色の歴史に由来しています。クラシックなリバティのローズが再考され、緋色のコンゴウインコ、サンゴ、イソギンチャクなどの自然界の美しさとともに登場します。花のモチーフは、ラファエル前派のミューズたちが手にしたポーズのように輝きます。豊かな顔料は、リバティの初期の遺産であるインド更紗に使用されていた茜などの天然染料の美しさを反映しています。

「まず無があり、次に無の深みがあり、次に青の深みがある」 - イヴ・クラインによる1959年のガストン・バシュラールの言葉の引用から

世界で最も愛されている色として知られる青は、最も謎めいた色のひとつであり、平坦な静けさと果てしない深みで私たちを魅了します。このストーリーでは、繊細な紫陽花の花、きらめく半貴石など、青がどこに現れても宝石のような輝きを放つことを発見します。芸術家たちの限りないミューズである青は、クラフトの世界でも、古典的な陶磁器や初期のアーツ・アンド・クラフツの染色技法からインスピレーションを得てデザインされています。カラーパレットは、エジプシャンブルーの輝きや、雲の上に広がる夢のような景色からインスピレーションを得ています。

「ある画家は太陽を黄色い点に変え、またある画家は黄色い点を太陽に変える」 - パブロ・ピカソ

イエローのストーリーは、この複雑で多面的な色の喜びの精神について考察しています。ポジティブ、幸福、献身を連想させるイエローは、プリムラやサクラソウ、レモン、ミツバチ、キンポウゲなど、リバティのさまざまなモチーフに登場します。コレクションには、表現主義や象徴主義などの芸術運動から影響を受けたデザインもあれば、子供の誕生日パーティーのような人生のシンプルな喜びを反映したデザインもあります。クラシックなリバティのヒマワリなど、アーカイブにある昔からの人気デザインが、「ア・リバティ・カレイドスコープ」で新たな花を咲かせます。