A SPOTLIGHT ON… ROBERT STEWART

1950年代、リバティ社はパターンや表面のデザインに独自の目を持つスコットランド人デザイナー、ロバート・スチュワートの協力を得て、最先端のテキスタイルをリードしていました。2021年秋冬の「The New Collectables」では、リバティのデザイナーたちが1952年にスチュワートがデザインしたオリジナルの1枚をもとに、「ヌーン」プリントを制作しました。太陽の顔が交互に配置されたこのプリントは、カラフルで活気に満ちた気まぐれなデザインで、スチュワートの独特の手描きスタイルの代名詞ともいえるモチーフとなっています。

「ロバート・スチュワートは、50年代のリバティに強烈な印象を与えました」と、リバティのヘッド・アーキビスト、アナ・ブルーマは説明します。「彼は、オリジナルの 「サン・マン」デザインを含む、当時の最高の家具用ファブリックをいくつかデザインしました。スチュワートは、同世代のトップアーティストやデザイナーとともにリバティから依頼を受け、大胆で印象的なプリントを制作し、新鮮で先進的な視点のアプローチで顧客を魅了しました。」とアナは語ります。

スチュワートは、テキスタイルプリントのデザインだけでなく、ドーブコート・スタジオでエディンバラ・タペストリー・カンパニーのプロジェクトにも携わり、グラスゴー大聖堂やストラスクライド大学などのためにタペストリーを制作しました。また、リバティ百貨店用にセラミックプリントのキッチンウェアを制作したり、グラスゴー美術学校で35年以上教鞭をとったりして、何世代にわたり優秀なテキスタイルの学生たちや、彼自身の豊かな作品を残してきました。